タイムマシーンでおままごと

波多野友香の展覧会記録と日記。2017年3月から始めた#一日一枚絵の保存場所です。

ロバのパン(ゼリー味)

久し振りに惚れてしまった。

相手はロバのパン(ゼリー味)

 

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到着駅から職場まで徒歩20分あるから、いつも待合室のベンチで昼食を食べるんだけど、なんだか食べるのが勿体なく思えてしまった。

1時間後には就労なので食べないといけないんだけど…。

 

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折角だから、途中まで一緒に歩こう。

 

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パンというよりカリフラワーみたいだね。

 

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電車と一緒に撮りたかったけど、来るのを待ってたら遅刻必至なので断念。


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名前を知らない花と。

 

道に咲く花の名前。

娘に聞かれた時に自信持って答えたくて、植物図鑑を夫に買ってもらったんだけど、まだ一ページも読めていない事を、名を知らぬ花を見るたびに思い出す…。


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やらなければいけない事が沢山あるはずなのに、ロバのパン(ゼリー味)に惹かれて散歩してしまった。

20分だけだから…

通勤だから…

そう心の中で言い訳しながら、シャッターボタンを押す。


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君との出逢いは駅。

 

通勤中の駅構内で、『ロバのパン屋』なる店舗が出張販売に来ていたね。

ゼリー味というワードに惹かれ、何も考えずに買ってしまった。

 

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「食べる前にレンジで温めて下さい」

店員さんはそうアドバイスしてくれたけど、私はこれから仕事なので、折角の助言を遂行出来ない。

申し訳ないと思うよりも先に、間も無く目的地に着いてしまう焦りが濃く浮かんで来た。

 

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Happy Family Life...。

日陰の家族計画。

 

 

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あと10分弱で職場に着く。

というか、着かなければならない(遅刻するから)

断腸の思いでロバのパン(ゼリー味)を、割る。

口に入れるとパサパサとした、表面。

中はやや水気があり、温めたら美味しかろうという事を物語っていた。

アドバイスを無下にしてしまった。

でもお腹を満たさないといけないのは今なんだ。

これから仕事だから。

 

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子供を預けてから一人で電車に乗り、一人で職場まで歩くこの20分が好きだ。

人気のない道だから遠くの山々を眺めながら歩いても、気になる植物群を横目に歩いても、誰かの迷惑にならない。

思いの外ゆっくり歩いてしまっても、徒歩20分の距離なら走れば巻き返せる。

20分という距離はとても良い。

 

だけど勝手なもので、一人で楽しむのは少し寂しさも感じていた。

 

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そんな道中に突如現れたロバのパン(ゼリー味)

 

岐阜生まれのロバのパンに、故郷の道を見せる

という目的が無造作に生まれた瞬間、通勤経路が確固たる彩りを持ち始めた。

 

ロバのパンの三人称で撮影していたはずが、ロバのパンと共に歩く私の一人称視点になっていた。

ロバのパンが仲間になったのである。

 

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20分だけの旅の仲間。

またいつか…

(出張販売がある出勤日に)

君の故郷の道を歩こうね。

 

 

ロバのパン岐阜 | 株式会社ビタミンパン連鎖店本部